乳がんのリスクファクターと乳癌が増加した原因を解説

乳がんに関連する画像

乳がんのリスクファクターと乳癌が増加した原因を解説


乳がんとは

乳がんとは世界的にみても女性に一番多く発症するガンです。
日本では年間約5万人以上の女性が乳がんの告知を受けています。
また、乳がん患者は年々増加傾向にあり、生涯のうちに乳がんになる女性は、50年前は50人に1人だったのに対し、現在は16人に1人といわれています。

がんは確かに恐い病気ですが、乳がんは、定期健診を受け、さらに自分で日常的に乳房をチェックしていれば、早期に発見できるがんでもあります。
そして、早期に発見して適切な治療を受ければ、命に影響を及ぼさずにすむケースが多いのです。

日本女性の乳がんは、30代後半から急激に増え始め、40代の後半から50代前半にかけて罹患率は最も高くなるのが特徴です。
ほかのがんに比べ、比較的若い年齢に多いのが乳がんなのです。


乳癌が増加した原因とは

乳がんが増えた原因のひとつにあげられるのが、女性ホルモンであるエストロゲンの影響です。

乳がんはエストロゲンの影響によって成長するタイプが多く、このエストロゲンは妊娠中や授乳中には分泌が抑えられます。
つまり出産回数が多いとそれだけエストロゲンの分泌は少なくなるわけです。
ところが現代女性は出産回数が減少し、なかには、生涯に一度も出産しない人も増えています。
そのため昔に比べてエストロゲンの影響を受ける期間が長くなりました。
さらに初潮の低年齢化も加わり、生涯において、エストロゲンの影響をより強く受けるようになったのです。
これが乳がんを増加させているひとつの原因です。

さらに女性が男性と同じように社会で仕事をするようになり、出産年齢が高齢化しています。
仕事をもっている女性は出産後仕事に復帰するために、授乳を早くきりあげる傾向もあり、月経再開が早まるためにエストロゲンの影響を受けるようになります。
高齢の妊娠や授乳期間の短縮が乳がんのリスクを高めるとも考えられています。

また、閉経すると卵巣からエストロゲンが分泌されなくなるため、乳がんのリスクが減るように思われます。
しかし、実はエストロゲンは皮下脂肪でも生成されています。
肥満で皮下脂肪が多いほど、よりエストロゲンが多く生成されるため、肥満も乳がんのリスクを上げる原因になります。
閉経後の乳がんが増えている今、肥満にも十分な注意が必要です。


乳がんのリスクファクターまとめ
・所産年齢が高い(30歳以上、未産を含む)
・初潮が早い(11歳以下)
・閉経が遅い(55歳以上)
・ホルモン補充療法を長期間受けている
・母親または姉妹など、家族に乳がんや卵巣がんになった人がいる
・飲酒量が多い
・子宮体がん、卵巣がんにかかったことがある
・乳がんや異型などの乳房良性疾患の既往
・肥満

乳がん早期発見のためのおもな症状とは
・乳房のしこり:乳がんが5mm~1cmになると自分でさわったときにしこりに気づくようになります。
約90%は良性のしこりですが、自分でしこりに気づいたときにはすぐに医師の診察を受けましょう。

・乳房のひきつれ:乳がんが皮膚の近くに出ると、えくぼ状のひきつれがみられたり、赤くはれることがあります。

・わきの下のはれやしこり:乳がんがわきの下のリンパ節に転移するとわきの下のしこりに指がふれるようになります。
神経が圧迫されて腕がしびれることもあります。

・乳頭からの分泌物:乳頭をつまんだときに、茶褐色の分泌物が出ることがあります。


Leave a Reply