オバマ大統領が選挙戦で利用したTwitterなどのSNS活用術

SNSツイッターの画像

オバマ大統領が選挙戦で利用したTwitterなどのSNS活用術


ケネディとニクソンの大統領選挙戦は、テレビが本格的に政治キャンペーンに使われることになった初めての事例だと言われていますが、オバマ大統領は、インターネットをフル活用して最高権力者の地位を手中にした初めての大統領です。

オバマは民主党の大統領候補の座を、資金力で優ると思われたヒラリー・クリントンと争い、これに勝利を収め、その勢いのまま共和党候補のジョン・マケインを破って大統領に当選しました。

米国大統領選挙と言えば、世界最大の政治ショーであると同時に、最高峰のマーケティング戦争であると言っていいでしょう。
カーレースで言えばF1のようなもので、勝つためにはありとあらゆる最新テクノロジーが用いられます。
ケネディ時代にはテレビが、ブッシュ時代にはメールやウェブサイトが新しいマーケティングツールとして多用されることになりました。


そしてオバマ大統領の誕生を後押ししたのがツイッターのような、ソーシャルウェブと呼ばれる、Web2.0的な最新インターネットサービスだったのです。

オバマ陣営は選挙戦が始まった当初から独自のウェブサイトを開設し、クレジットカードで簡単にウェブから献金できるようにしていましたし、ボランティアの参加申し込みも簡単な手続きで行えるようにしていました。

さらに、オバマ陣営は、MySpaceやフェイスブックといったSNS、そしてYoutubeやツイッターにもアカウントを設置し、直接コミュニケーションを行えるように手はずを整えていたのです。

もちろんインターネットを選挙戦に活用すること自体はクリントン陣営もマケイン陣営も行っていましたが、活用する上での覚悟が違っていたのです。

クリントン陣営もマケイン陣営もウェブサイトを静的なビルボードのように考えていましたし、Eメールによる呼びかけはしても、ウェブを使って双方向なコミュニケーションを行うことの重要性については認識が甘かったといえます。
ウェブを、マスメディアを補完するツールとして考えていたのでしょう。


しかし、オバマ陣営は選挙戦の中心戦術として据えていました。
だから、インターネット上の口コミや資金調達力についてはほかの候補を圧倒してしまったのです。
例えばオバマのツイッターのアカウントをフォローすると、間髪入れぬ反応の良さでフォローし返してきたといいます。
もちろん、オバマ本人からではないのですが、選挙戦スタッフのなかに、ソーシャルメディア担当チームを設置してこまめに対応していたのでしょう。

ツイッターはこうした動きをとらえ、大統領選挙速報の専用ページを開設し、ユーザーに候補者に関するつぶやきを書き込むように促しました。

このページの中心には、おのおののユーザーのツイッターに書き込まれた、選挙に関する投稿が表示され、ほぼリアルタイムでタイムラインが更新されるようになっていました。
もちろん直接書き込みをすることも可能でした。

米国大統領選挙という世界最大の政治イベントの趨勢を左右するのは、テレビに変わってインターネットになりました。
それも、双方向で、ユーザー同士も自由に語り合えるようなソーシャルな仕組み、ソーシャルメディアにとって代わられたのです。
2008年はその意味で、非常にエポックメイキングな年であったと言えるでしょう。

2009年に入ると、さらにツイッターは政治経済の動向や世界的な大事件に伴って、敏感な反応を繰り返しながら成長を加速しはじめました。
米国の調査サービスcomScoreによると、ツイッターの全世界の登録者数は、2009年5月から6月にかけては19%の増加でしたが、前年度同時期である2008年6月と比べると、なんと1460%の増加率を記録しています。
さらに、ツイッターの現ユーザーの90%は2009年に入ってからの新規参加者であるといいます。


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