てんかん発作の観察項目と救急処置、似ている病気を解説

てんかん発作を表現した画像

てんかん発作の観察項目と救急処置、似ている病気を解説


てんかんは、脳の神経細胞が何らかの原因で傷つき、その傷ついた細胞の異常放電により発作が引き起こされます。
発作は突然起こり、短時間で突然消失することがほとんどです。

てんかん発作の観察項目

発作の様子はどうか
・強直性けいれんか、間代性けいれんか、強直間代性けいれんか、など。
○強直性けいれんとは、突然意識を失い、手足を突っ張らせた格好で、口を固く結び、全身を硬直させる発作。
○間代性けいれんとは、腕や膝などを折り曲げる格好で、手足をガクガクと大きく曲げたり伸ばしたりする発作。
○強直間代性けいれんとは、強直性発作のあと間代性発作が続いて起きる発作。

・全身性か局所性か(体全体か、片側か、手や足の一部だけか、顔や口のあたりかなど)

・けいれんの状態が変化してくか(はじめ、体の一部だったのが、みているうちに全身に波及するか、右側か左側に移るなど)

・顔の位置、眼球の位置(正面を向いていたか、どちらか横を向いていたか、上か下を向いていたか)


けいれん発作の継続時間

意識の状態はどうか
発作中の意識の状態、反応のしかたなど

けいれんの後の状態
ぐっすり眠ったか、頭痛や眠気、吐き気、手足の麻痺などないか

どんなときに起こったか
・運動中、食事中、テレビをみているとき、おなかがすいてるとき、眠っているとき、頭を打ったすぐ後、入浴中、など
・熱があったか:風邪などで熱があったか
・元気だったか:頭痛、腹痛、下痢などなかったか
・手足の動きが悪い、歩き方がおかしい、目がみえにくいなどなかったか
・発作前の状況を、家族や周囲にいた人から聴きとる。

てんかん発作の救急処置

・衣服をゆるめ、ゆったりと呼吸できるような状態をつくり、静かに危険でない場所に寝かせます。

・吐くこともあるので、顔は横向きにする

・どのような発作か、持続時間、意識があるかどうかなど、発作のようすをよく観察し、記録する。
保護者と、主治医に記録内容を報告する。

・発作時、発作後の対応については、保護者とよく相談し、確認しておく


救急車を呼ぶ必要があるとき

○てんかんの既往がなく、発作が起こったとき。

意識、呼吸や一般状態に異常がみられるとき
・意識がなく手足・体が冷たい
・体に力が入らず、ぐったりと脱力感が強い
・チアノーゼが出ている
・嘔吐を繰り返す
・呼吸困難がある

○発作と発作の間で意識回復がみられず、発作が10分以上続くとき。
いつもとちがう発作がみられたとき。

日常生活で気をつけるべきこと

・規則正しい生活:十分な睡眠をとる・便秘をしない・長時間のテレビ視聴をしない。

・薬をきちんと飲む、飲み忘れをしない。もしも飲み忘れたときは、申し出る。

・その他:緊張のしすぎ、心配、心が落ち込む、疲れ、熱がある、月経、思春期、ぜんそくの薬、ホルモン剤、抗生物質の一部がけいれんの引き金になることがある。


てんかんと似ている病気

・熱性けいれん
生後3ヶ月~5歳くらいまでの乳幼児にみられる。
熱が高いときに起こりやすい。

・心因性非てんかん性発作
精神的な問題が原因で、てんかん発作のような発作を示す。
「発作のたびにちがう症状になる」「だれもいないところでは発作が起こらない」などの特徴がある

・過換気症候群
手足の筋肉の硬直やしびれ、胸の痛み、意識混濁など、さまざまな症状を起こす。

・失神発作
てんかんとは異なり、意識を失う前に、吐き気、や動悸、冷や汗、だるさを感じることもある

・低血糖発作
糖尿病患者が、低血糖状態になると、てんかんと似た症状が起こることがある。


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