不妊症の検査内容と不妊治療の治療内容、種類を解説

妊娠中の女性の画像

不妊症の検査内容と不妊治療の治療内容、種類を解説


不妊症の検査内容

不妊症で産婦人科を受診する人に対し、医師は通常、下記のような検査を行います。

・基礎体温の測定
・精液検査
・子宮卵管造影
・超音波断層検査
・頸管粘液検査
・フーナーテスト

「基礎体温の測定」は、女性が朝、目を覚ました時に婦人体温計を口に入れて体温を測定し、記録してもらうというものです。
排卵するまでの卵胞が育っている時期、女性の体温は36度前後になっているはずで、これを低音相と呼びます。

そして、排卵してから2~3日後には、低温相に比べて0.3度以上体温が上昇します。
これを高温相とよびます。

毎日の基礎体温を記録し、その変化が先ほどの説明と同じようになっていれば、排卵日の予測ができ、妊娠する確率が高い日が分かります。
また、排卵の異常もわかります。

月経のような出血があるのに、排卵していないこともあります。
これは無排卵性月経と呼ばれ、ストレスや体重の減少などでおきることがあります。
基礎体温をきちんと測定していれば、無排卵性月経のような異常に気がつきやすくなります。


「精液検査」は、名前のとおり男性の精子の状態を調べる検査です。
この検査によって分かる男性不妊が、不妊全体の3~4割を占めます。

ただ、たとえ乏精子症であっても、自然妊娠に成功することも珍しくはありません。
数が少なくなっているとはいえ精子が存在する以上、人工授精により妊娠することが可能です。

「子宮卵管造影」は、特殊な器具で子宮口に造影剤を注入し、液体が子宮から卵管に流れていく様子をレントゲンで見る検査です。
これで
卵管に癒着が起きていないかが分かりますし、子宮腔に不整はないか、子宮の奇形がないか、子宮内膜にポリープができていないかを見ることができます。
また、アッシャーマン症候群が起きていないかを調べることもできます。

アッシャーマン症候群とは、人工妊娠中絶や流産手術、また出産後に残っていた胎盤の処置などの際に、子宮が傷ついたり感染を起こすことで子宮の内膜に炎症が起き、それによって内膜が萎縮し、癒着する病気です。
こうなると内膜は十分に育たず、受精卵から育った胚が着床できなくなります。

「超音波断層検査」は、妊娠中の赤ちゃんを見るエコー検査と同じです。
卵巣や子宮に異常がないか医師が目で見て調べるほか、卵胞の大きさや数の確認、子宮内膜の厚さもチェックします。

「頸管粘液検査」は、排卵日が近づいた頃に行います。
子宮頸管とは膣と子宮を結んでいる部分になります。
ここは排卵直前に子宮頸部より分泌される頸管粘液で満たされます。

この粘液は
精子が泳いで子宮に入ることを助けますから、分泌されないと精子がシャットアウトされてしまうこともあります。
そのようなことが起きていないか調べるのです。


「フーナーテスト」とは、パートナーと性交を行ってもらい、その3~12時間後に頸管粘液や子宮腔の中にある精子の数、運動性を調べる検査です。

頸管粘液や子宮腔内の液を注射器で吸い、その中に運動している精子がいるかを見ます。
運動している精子が確認できれば、子宮腔内に精子が到達していることが分かりますから良好となります。
確認できなければ不良です。

不妊治療の治療内容と種類

上記で説明した検査を元に、不妊治療の方針が定まっていきます。
不妊治療の主な種類は2つあり、人工授精と体外受精です。

人工授精は、人間が直接、精子を子宮の中へ届けるというものです。
実施するのは、女性の排卵日。
まず男性から精子を採取し、遠心分離にかけて運動率の高い精子を選んで濃縮します。
それを注射器の中に入れ、約0.5CCを子宮に注入します。

体外受精は、医師が卵子を女性の体から取り出し、精子と受精させるものです。
内容は、排卵が近づいた女性に対し、医師は超音波で確認しながら細い針を卵巣に刺していきます。
そして卵子を採取します。
採取された卵子はシャーレの中に入れられ、そこで精子にふりかけられます。
受精すれば細胞分裂が始まりますし、受精しなければ何の変化も起きません。
順調に受精卵の細胞分裂が進めば、3~6日のうちに分割がおこった胚を女性の体に戻します。
胚移植用のチューブに胚を入れて子宮に注入するのです。


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