うつ病の治療方法と会社への接し方

うつ病の人の画像

うつ病の治療方法と会社への接し方


うつ病の治療方法

うつ病を発症した当初は、心身ともに消耗しきっています。
エネルギーが枯渇し、何もできず、何もしたくない状態です。
判断力が低下して、正常な判断もできません。

このようなとき、無理に仕事や家事などをしても、心身はさらに疲弊するだけです。

発症したときは、何はともあれ心身を完全に休めることが一番重要な対処法になります。

思い切って仕事や学校はしばらく休む必要があります。
家事も、一切手をつけないようにします。

うつ病の人は、生真面目なタイプが多いので、仕事を休むことに対して罪悪感を抱くかもしれません。
しかし、「休まないと治らないのだ」と自覚し、休養を第一に考えてください。


そして、休養と共に欠かせないのが、薬による治療です。
中心になるのは抗うつ薬です。
抗うつ薬は、少量から初めて、効果と副作用を見ながら、少しずつ量を増やしていきます。

その後、適正と判断された量で服用を続け、やめるときは、徐々に量を減らします。

大切なのは、勝手に服用をやめたり、量を増やしたりせず、医師の指示を守ることです。
たとえ症状がよくなったと感じても、脳内での神経伝達物質の働きは正常に戻っていません。
症状の悪化や再発を防ぐため、症状改善後も、医師の指示に従い、服薬を継続する必要があります。

症状が落ち着いてきたら、患者によっては精神療法を始めることがあります。

たとえば、カウンセリングを受け、話をよく聞いてもらうと、安心感が得られ、心がおだやかになります。

認知行動療法という、ネガティブになりやすい考え方や行動を修正していく治療法をおこなうこともあります。

また、自分でできることとしては、少し頑張って体を動かす、というのがあります。
体を動かしていないと、脳の働きも低下するため、できる範囲で運動も行いましょう。
ベストなのは、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動です。
軽めの散歩、掃除などの身近な作業でもかまいません。
体を動かして、脳を活性化させます。

ただし、疲労が残るほど激しく動くと、疲労物質である乳酸が増え、症状の悪化につながりかねません。
笑顔で喋りながらおこなえる程度の負荷が理想的です。


うつ病と診断された時の会社への接し方

医師から休職が必要だと言われたからといって、黙って仕事を休むのは問題です。
まずは主治医から休職が必要である旨が書かれた診断書を発行してもらいます。
診断書には、数千円の費用がかかります。

この診断書が上司に渡り、人事労務担当に届くことで、初めて正式に休職することになります。
出社して直接渡すことができない場合は、家族が届けるか、郵送などの対応を考えます。

その後の事務的な処理は、会社や事務所ごとに異なってきます。
休職期間によっては有給休暇を使ったり、病気療養制度を利用したりすることになるので、相談窓口がどこになるのか、確認しておきましょう。

また、上司に診断書を渡すとき、なぜ休職が必要なのかという理由を正しく伝えることが大切です。

数日の欠勤ならばともかく、長期に休職するとなれば、基本的には、自分の病気について、隠さず放すことが望まれます。
なんの病気で、どのような症状があり、どのような治療を行っていく予定か、正確に伝えましょう。

医学的な説明をおこなうのがむずかしいと感じた場合は、上司に医療機関まで同行してもらい、主治医に頼むのも一案です。

うつ病は、治療すればよくなり、職場復帰できる病気です。
無理に隠しだてする必要はありません。
復帰した時、職場環境を考慮してもらうためにも、上司に事情を理解してもらうのがベターです。

ただ、ありのままにすべてを話す必要まであるかどうかは、職場の状況や上司との関係などもあり、ケースバイケースといえます。

休職期間や、休職中の業務についての相談も欠かせません。

健康状態に関することがらは、とても個人的でデリケートな問題です。
それを職場の人たち、あるいは取引先など外部の関係者にどう伝えるかも、上司とよく話し合っておく必要があります。

診断名や入院の有無、休養のしかた、家庭の状況などの個人情報を、どの程度知らせるかを決め、それをお互いに徹底するようにします。


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