ピアノの調律師とは、ピアノ調律の仕事内容や必要性を解説

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ピアノの調律師とは、ピアノ調律の仕事内容や必要性を解説


私たちの身の回りにはさまざまな楽器がありますが、楽器は使うなかで、消耗というさけることができない問題が生じます。
金管・木管楽器の場合は口をつけて息を吹き込むので、その部分がすり減ります。
弦楽器の場合であれば、弦をはじくので、それによってすり減り、ときに切れてしまうこともあるでしょう。
そして、楽器のボディは、その多くが木や金属などによってできていますが、それらの物質は人の手が触れることはなくとも、湿度や温度などさまざまな自然現象によって少しずつ変化します。

このように、さまざまな要因で変化した楽器は、やがて変形前と同じ音を出すことができなくなってしまいます。
それらの音がくるった楽器を調整し、本来の正しい音が出るように直すことを、調律またはチューニングと呼びます。

弦楽器の弦の張りを調整する調弦作業など、楽器の持ち主が個人的に調律を行える楽器もあります。
一方、個人的に手を加えることができないほど、精密にできているものもあります。
多くの楽器の内部は、音を出すために複雑な構造で出来ているからです。とくに、ピアノのような内部に触れなければ調律できない楽器は、高度な技術が必要となります。
そこで存在するのが、調律を職業とする専門家です。

専門家の調律を必要とする楽器は数多くありますが、ピアノ調律の専門家を「調律師」と呼びます。


現在の日本では調律師といえば、ピアノの調律師を指すほど、調律の世界ではポピュラーな仕事です。

ピアノは複雑で微妙な働きを持ついくつかの機構や機能の組み合わせでできています。
そこで、ピアノを熟知した、その専門家である調律師が、ピアノの状態を診断し、問題があれば修理をするのです。

ピアノ調律師の仕事の多くは、「ピアノがおかしい」と言われてから修理をするより、調律師が定期的にピアノのある場所に行き、その様子をみることで行われます。
その際に、異常が見られれば、調律師が活躍することになります。
では、調律師の修理が必要なピアノとはどのような状態のピアノでしょうか。

多くの場合、ピアノの症状は音にあらわれます。
しかし、ドのキーを押しているのにレやミの音が出るようなあきらかな異常であれば誰でもわかりますが、調理師がみることになるピアノのなかには大変わずかな音のくるいしか発していないものもあります。
調律師は大きなくるいとともにそういった微妙な音色の異常も見つけ出し、症状が軽いうちに適切な調整をほどこすのです。

また、ピアノの調律はひとつの規定の音を基準に、すべての音を作っていくのですが、難しいのは純粋に正しい音を作るばかりではいけない点です。
人によっては明るく澄み切った音色を好む人もいますし、逆に重く荘厳な音を好む人もいます。
正しい音を作りつつ、ピアノの所有者の音の好みを確認し、反映していく必要があるのです。


調律師の仕事場所

調律師は、ピアノのある場所、すべてが仕事場となります。

まずは、一般家庭です。
一般的に、ピアノは少なくとも1年に一度は調律しないと正確な音質を保つことができないといわれます。

ですから、多くの家庭では、ピアノを購入した販売店などを介し、定期的に調律師に調律を依頼しています。

また、学校や教室など、ピアノの指導が行われる場所も調律師が多く訪れる場所です。
こういった場所のピアノは、一般家庭に比べて多くの人の手に触れるため、よい頻繁に調律を行う必要があるのです。

ピアノ販売店やピアノ製造メーカーの工場といった場所で調律を行うこともあります。
小さな販売店では仕入先メーカーの調律師に依頼することになります。
ピアノ製造メーカーの工場で働く調律師の場合、ほかと異なる点は、まだ人の手に触れていないピアノをあつかうことです。
どのピアノも一定の音質を保つ必要がありますし、あつかうピアノの数も多くなりますから、ほかの調律と異なる、均一な音を作る独特の技術が必要となります。

そして、調律師の活躍の場としてわすれられないのがコンサートホールです。
コンサートホールでは、国内外の音楽団のステージや、世界規模で開かれるピアノコンクールまで、さまざまな注目度の高い演奏会が行われます。

このほかにも、飲食店や結婚式場などの公共施設にはピアノが数多く存在します。
そういったさまざまな場所に調律師の仕事の場があるのです。


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