ネズミによる健康被害とその原因、ネズミの対処方法を解説

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ネズミによる健康被害とその原因、ネズミの対処方法を解説


人間に、衛生上の害を与える動物を衛生動物と呼びますが、ネズミは、その衛生動物の代表格です。

この有害なネズミを、人間が意識的に飼うことはあまりありませんが、近代的なビルや民家で生活する私たちは、ネズミは無論のこと、人間に衛生上の害を与える昆虫類に属するゴキブリや蚊など衛生害虫と呼ばれるものと、否応無く同居しなければならないのです。

しかしなぜ、数多くいる動物の中で、ネズミが人間から忌み嫌われ、害獣や不潔感の代表のように言われるのでしょうか。

その主な理由は下記の3点に要約できます。

・最大の理由は、ネズミが直接あるいはネズミに寄生するイエダニ、ノミなどの害虫をまき散らすことで疾病の媒介をすることです。
すなわち、消化器伝染病などの病原菌の媒介をするとともに、鼠咬病の原因となります。

・食品の食害や汚染です。
多量の食品を勝手に食い荒らし、かつ汚染します。
この食品汚染がこれまた人間の発病につながります。

・什器などはもちろんのこと、建物本体までもかじり物品を破損させ、さらに電線や信号ケーブルまでもかじり電気系統、通信施設などに大きなダメージを与えます。


ではネズミに起因する病気には、主にどんなものがあるでしょう?
代表的なものは、食中毒、ワイル病、鼠咬(そこう)症、ペスト、発疹熱などです。

食中毒の主な原因はサルモネラ菌ですが、発育の最適温度は37度、最適Phは7~8、熱に対する抵抗力はやや強く、60度の状態で20分間経過しなければ死滅しません。

こういった特性上、サルモネラ菌は、下水や汚水などで繁殖し、ネズミ自身も穂菌していることが多いのです。
ネズミやゴキブリなどがサルモネラ菌のたくさんいる下水などをうろつきまわってこの菌を体につけ、また、菌をたっぷり含んだ排泄物を出すことなどで、ビルや家の厨房などに菌をばらまきます。
さらに、これらの菌で、人間用の食品が汚染されることになり、大変なことになります。
やっかいなのは、汚染されても食品は変色しませんし、臭いや味の変化もなく、乾燥した食品中でも長期間にわたり菌が生きているということです。

ワイル病は正式には黄疸出血性レプトスピラ症といい、ネズミの尿中の螺旋菌の一種であるレプトスピラが小川や下水などに入って増殖し、その汚染水に入った人間の皮膚や粘膜から感染するものです。
感染した場合、1~2週間の潜伏後、高熱、黄疸、筋肉痛を起こし、重傷の場合は意識不明となります。
風邪の症状とまぎらわしいことが多いのですが、致死率は10~20%で、回復後、眼炎となり、視力障害を残すことがあります。
治療法としてはクロロマイセチンなどの抗生物質が有効です。


様々な病気の原因となるネズミですが、病気以外にも機械トラブルの原因ともなっているのです。
それはネズミがものをかじるからです。
木材ばかりか、コンクリート、金属、ビニル管、ゴム管、電線、信号ケーブル、電話線などなんでもかじるのです。
それによって、コンピュータをダウンさせたり、停電や漏電火災まで引き起こす原因となります。

そんな迷惑なネズミの対処方法は「餌なし、道なし、ねぐらなし」にすることです。
建物内にネズミが定住するのは、なかで容易に餌が得られるからでえす。
ネズミは大食漢ですが、餓えに弱く、ドブネズミで3日、ハツカネズミでは1日しか絶食に耐えられず餓死するという弱点があります。

食べ残した食品などは、ふたつき容器や所定の保管庫に格納し、残飯の放置、食料品の取りこぼしなどしないよう、ごみ処理と清掃を完全に励行すれば、ネズミは餌にありつけません。

そして清掃の励行により巣の材料となる布切れ、紙などをなくして「ねぐらなし」にすれば、ネズミは侵入してきても退散せざるを得ないのです。


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