高山病になったらどうすればいいか、高山病の原因と対策

登山する山の画像

高山病になったらどうすればいいか、高山病の原因と対策


高山病とは、高い山に登ったときに起きる身体の不調で、一般に「標高2400m以上」で発症します。
高山病の症状は主なものが頭痛で、ついで倦怠感、食欲不振、吐き気、不眠、むくみなどです。
富士登山でも約半数の人が、この症状を訴えます。
風邪に症状が似ていることから、区別しにくい場合もあります。
しかし重篤な場合は死亡することもあるので、注意しなければいけません。

高山病の原因は高所特有の「酸素不足」「低圧」「寒さ」です。
高所では酸素が少ないので、体内に十分な酸素が取り込めず、さまざまな問題を起こします。
また150m登るごとに気温は1度ずつ下がるので、それにともない体のさまざまな機能が低下します。

高山病にかかりやすいのは、脱水を起こしていたり、疲労しているときです。
山に慣れていない初心者もよくかかります。
意外なことに元気な若い男性もかかりやすい場合があります。
酸素消費量が多いことと、男性は女性よりも3割ほど筋肉量が多く、酸素をより消費することが影響しているのでしょう。
酸素の消費量をおさえ、体内の酸素濃度を高くキープすることが、高山病予防につながります。

体内の酸素濃度はパルスオキシメータで測ることができます。


高山病にならないための予防法

高山病の予防法としては下記のようなものがあります。

・ゆったりと計画を立てる
富士山など高い山では、登山口で1時間程度、軽くストレッチなどをして、高所に体を慣らしてから出発します。
欲張って1日のうちに一挙に高く登らないようにします。

・水分をたくさん摂る
高所では空気が乾燥している上に、呼吸が増えるので、体から水分が蒸発して脱水症状を起こします。
喉の渇きを感じる体のセンサー機能も低下しています。
平地と同じくらいの尿量をキープできるように、水分をしっかりと摂りましょう。

・ゆっくり息をしながら歩く
ハアハア、と息を切らせて歩くと出入りの気道の部分にばかり息が行き来して、肺の深い部分が換気されません。
そうすると二酸化炭素の排出と酸素の摂取が効率的にできず、息が苦しくなります。
酸素消費量も多くなり、心肺への負担もさらに増します。
急に走ったりするのはもってのほかで、動悸もおさまりにくくなります。
ともかくゆっくりゆっくり、と自分に言い聞かせながら歩きましょう。

・口すぼめ呼吸法
笛を吹く要領で、口をすぼめてゆっくり長く息を吐くと、自然と腹筋を使った腹式呼吸になり、息を吸うときに深く空気が入るようになります。

・温かい格好をする
寒さを常に意識し、十分な衣類を用意しておきます。
寒さを感じる前に、着込みましょう。

・禁煙と節酒
喫煙は血液を低酸素にし、血液をドロドロにして、ただでさえ過重に働いている心臓への負担を増加させます。
またアルコールは分解に水を使い、利尿をうながし、体を脱水させます。
体内の水分が減ると、やはり血液がドロドロになり、心筋梗塞、脳梗塞、肺塞栓をおこしやすくさせます。
そのため、高所では禁煙節酒を心がけましょう。


高山病になったらどうすればいいか

高山病と思われる頭痛などの症状が起こったら、最善の対策は高度を下げることです。
2、300m下って様子をみます。
症状がひどい場合は下山も含めて考慮しますが、その前に下記のようなことをしましょう。

予防法の場合と同様に、口すぼめ呼吸で長く息を吐きます。
パルスオキシメータで体内の酸素濃度を見ながら呼吸のしかたを工夫してみます。
高山病は眠っているときに悪化しやすいので、夜間、目が覚めたら深呼吸をしましょう。

次に水分を十分摂ります。
脱水は高山病を一層悪化させますので意識的に飲むようにします。
高所では脱水しており、自分が思う以上に飲むことができるものです。

疲れていたら、横になって安静にします。
ただし、眠り込んでしまうと呼吸が少なくなって、かえって頭痛などがひどくなる場合もあります。
昼間なら人と話したり、散歩など軽い運動をすると、気も紛れていいでしょう。


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