キャッチャーのリードの仕方、キャッチャーの役目を解説

キャッチャーの画像

キャッチャーのリードの仕方、キャッチャーの役目を解説


キャッチャーは、捕球や送球など形に見える役目だけでなく、見えにくい力も求められます。
それが、インサイドワークです。

それは投手のリードだけを指すのではなく、他の野手を含めてチームを勝利に導く力です。

他の選手に指示やサインを出すには、その証拠が必要です。
そのための前提として、試合の状況をしっかり把握しておかなければなりません。

そこで、試合の状況パターンを理解して覚えておきましょう。


まず、アウトカウントが
「ノーアウト」
「ワンアウト」
「ツーアウト」
の3パターンです。

次に走者の状況が
「走者なし」
「一塁」
「二塁」
「三塁」
「一、二塁」
「一、三塁」
「二、三塁」
「満塁」
の8パターンあります。
そして、ボールカウントが12パターン。
この組み合わせだけで3×8×12=288パターンになります。

ここにイニング、点差、打順などが加わります。
また、天候や風向き、グラウンドの状態などの環境も頭に入れていかなければなりません。

あとは、打者が右打ちか左打ちか、打力や走力はどうか、走者の足は速いかどうか。
このケースで考えられる相手の作戦は何か・・・など把握しなければいけないことは無限にあります。

キャッチャーが根拠に基づき、サインを出します。
このケースは送りバントがあるから、「バントシフト」。
内角を攻めるから「こっちへ寄れ」。など

このように、状況や打者の攻め方によってポジショニングを指示します。


288通りあるパターンとイニングや点差などのさまざまな状況のなかで、キャッチャーは「この場面で、相手ベンチが何を仕掛けてくるか」を考えます。

そのうち、8パターンある走者の状況別で考えられるのは下記のような作戦です。

・走者なし
打者に集中できる状況です。
打力や走力を考え、ポジショニングを指示します。
一番打者や下位の足の速い打者が打席に入るときは、セーフティーバントを警戒しましょう。

・走者一塁
送りバント、盗塁、ヒットエンドランなど、あらゆる作戦が考えられる状況です。

イニングや点差、打順によって送りバントの可能性が高ければ、バントシフトを敷きます。

盗塁を防ごうとすると直球中心の配球になりがちですが、直球は作戦を決められる可能性が高くなります。
例えば右打者の場合、外角の直球はエンドランで右方向に打ちやすい球になってしまいます。

直球頼りにならないためにも、捕手は変化球を投げるタイミングで走られてもアウトにできるスローイング力を身につけておくべきです。

打席にバットにボールを当てるのがうまい打者がいるときは、相手ベンチはエンドランを仕掛けやすい。
反対に空振りが多い打者の場合は仕掛けにくくなります。

・走者二塁
走者をノーマークにさえしなければ、盗塁の可能性は低い。
エンドランの可能性も低い。
送りバントと盗塁打が考えられる状況です。

シングルヒットで一点を防ぎたい状況であれば、外野手を前進させます。

・走者三塁
一点を取られてもいい場面なのか、失点してはいけない場面なのかによって守り方が変わります。

失点してはいけないケースであれば、内野は前進守備を敷き、三振か内野フライ、内野ゴロを打たせる配球をします。

この場合、相手の作戦としてはスクイズやセーフティスクイズが考えられます。


・走者一、二塁
打順によっては、送りバントが考えられるケースです。
この状況での送りバントは三塁側に転がしてくるのがセオリーです。
進塁を防がなければならない場合は、三塁手にチャージさせるバントシフトを敷きます。

・走者一、三塁
一塁走者の単独スチール、エンドラン、スクイズなどが考えられます。

打者がバントの構えでスクイズをするフリをして、一塁走者に二盗をさせる偽装スクイズやダブルスチールなどを警戒しなければなりません。

・走者二、三塁
走者三塁のときと同じです。
特にこのケースでは、ツーランスクイズを頭に入れておく必要があります。

・満塁
ノーアウトまたはワンアウトで満塁のケースでは、どこで併殺を取るのかを指示します。
内野手は全員ホームゲッツーを狙うのか。
二遊間はセカンドゲッツーを狙うのか。

一塁ゴロの場合は「3-6-3」のダブルプレーを取れる確率が低いので、ホームゲッツーを狙います。

スクイズも考えられますが、本塁がフォースプレーになるため、走者三塁や走者二、三塁の場合に比べると可能性は低いでしょう。


Leave a Reply